学校や、療育の先生との情報共有が
上手くいかなくて困っていませんか?
いろんな経過のいろんな病気の方がいる病院。
医師も、看護師も、勤務時間は決まっています。
退勤時は重症患者に関して
次の勤務者に伝えないといけません。
なので、特に、重症の患者さんが多い
集中治療室(ICU)では
「申し送り」
(患者さんがどんな状況なのか、
それに対してどういう治療をしているか、などを次の勤務者に伝える事)
がものすごく重要です。
どんな患者さんで、どんな治療を受けていて、治療の効果はどうなのか、が分からないと、夜や休日に急変しても適切な処置が出来なかったり、治療が遅れたりするからです。
でも、当然、やり方を決めないと上手くいきません。何を、どんな順番で話すか、などがバラバラだと言う側も、聞く側も「どれを伝えて、どれを伝えていないか」がよく分からなくなってグダグダで終わるからです。
療育や、学校への報告もこれに似ているのに、全くやりかたが洗練されていないので、こちらが伝えたいことも相手に伝わらず、相手が伝えたいこともこちらには伝わらず、といった状況になりやすいと感じています。
申し送りのやり方の中で、医療現場で、実際にミスを減らしたという報告もあるのが「I-PASS」です。
アルファベットが並ぶと
難しいもののようですが、
要は「話す順番」です。
頭文字を並べたもので内容は
Illnes severity:重症度:3つの中から選択不安定、要注意、安定。
Patient Sammary:病歴要約:今までの経過を2-3文で簡潔に
Action List:やってほしいこと:To do リスト。
Situation awareness and Contingency planning起きるかもしれないイベントとその対処法
Synthesis by Reviewer:申し送りを受けた人の復唱+質問タイム
内容はそれだけ?って思うくらい簡単。
でも、この順番でしっかり伝えると
見落としが確かに減るんです。
これ発達障害や自閉症児の申し送りにもいいと思いませんか?
本日の状態:癇癪、不安定、安定。今までの経過:簡単な最近の経過。To do:やってほしいこと注意する事とその時の対処法申し送りを受けた人の復唱+質問タイム
めっちゃいい。と思いましたが、コレの問題は、基本的には受ける側も、システムで受け取らないといけない事です。
要するに、学校や療育の先生達が、
相手がこの順番で話すor聞きたい
と分かってないといけない。
この手法を広めたいです。
別の業界での技術が
違う分野だと新鮮なのは面白いです。
ミスの予防だと、一番進んでいるのが
航空関係だと言われていますね。
外科医の書いたミスの減らし方の本です。
ビジネスや子育てにも応用出来ます。
それではまた!
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