色覚異常の話

色覚異常

注意

発達障害と色覚異常は全く原因が異なります。にっちはたまたま両方の症状があります。

色覚検査でひっかかった!

小学校に入学すると色覚検査があります。

にっちはそこで要精密検査の結果をもらいました。

先天色覚異常は日本では男性5%程度、女性0.2%です。

男性の場合100人いたら5人なので、クラスに1人くらいいます。

程度の軽い方などは、気付いていない人も多いようです。

そして、この色覚を担当しているのが、X染色体 劣性遺伝 です。

ということは、にっちは男なのでXYで、このXに劣性遺伝情報がのっています。

母方の遺伝ということになります。

そこで、母方の男性親族に聞ける限り聞いてみましたが、色覚検査で何か言われたことのある人はいませんでした。

いざ、色覚専門の眼科医の元へ!

さて、色覚を専門として診ることのできる眼科医は少ないです。

にっちを少し遠くの病院まで連れて行くことになりました。小さな普通の眼科です。

当時1年生のにっちは少し落ち着いたとはいえ、初めての場所にいくことに不安がありました。

学校の保健室で養護教諭が行った、通称つぶつぶテスト↓

を再び受けに行くのです。正確には石原式色覚検査表です。

引用 色覚異常 石原忍の視力検証チャート

予約の電話の際に、自閉症であることを伝え、「不安の強い子なので先行きがわからないと暴れだしてしまう子です。検査前に内容と流れを本人に説明してほしいです」と伝えました。

そして、家ではにっちにも十分に前もって当日の流れを伝えました。

当日は暴れて検査ができないことも覚悟しました。

しかし、先生は目線を合わせてゆったりとした口調で説明してくださりました。

おかげでにっちは終始落ち着いて

先生見て話を聞き、検査はスムーズに終了しました。

前もって先生と本人に伝えていたことと、

検査は完全予約制でほかの患者さんがいなかったこと

が落ち着いていた理由だと思われます。

色覚再検査の結果

結果は

「幼いゆえの間違いなのか、本当に見え方が違うのかわからない。

中学生になったらまた検査しましょう」ということでした。

ちなみに、中1でも色覚検査が組まれています。

さらに

「この子は色が細かく見えているようです」ともおしえてもらいました。

にっちには

同じ青でも

このように細かく見えているようなのです。並んでいたらうっすら分かりますが、

言われないと気付かないレベルです。

そういえばこんなこともありました。

一般的な見えにくい色

この組み合わせの区別です。

そして、重要なのが

信号が「赤」なのか「青」なのかが判別できないと、大変危険です。

にっちはこの区別はできていたので安心しました。

色覚再検査から見えた、長男から見える世界

細かい色の区別がはっきりしているということは、

にっちから見た世界は、私たちが見る世界よりも

色彩に富んだ、カラフルな世界なのでしょうか。

「プーマしか着てくれない」という肌の過敏やこだわり→触覚過敏

「同じメーカーの同じ味以外食べない」という味へのこだわり→味覚過敏

ただ、どちらも繊維の違いや味がしっかり分かっている感じはない??

「急に大音量で歌いだす」→聴覚おかしい?

「自分が叩いた場所は痛くないが、人から叩かれた時は鬼のように痛がる」→痛覚おかしい?気持ちの問題?

と、少し書き出すだけで彼にはいろいろあります。

ただ、それだけでなく目からの情報も世間一般よりも、多くの情報が入っていたことに驚きました。

後日分かった、血族の色覚異常

後日、父方親族にも色覚異常のことを尋ねたところ

子どもたちから見て

祖父(つまり私の父)と大叔父(母方の祖母の兄、つまり伯父)が色覚異常であることがわかりました。

近い男子に2人もいることに驚きました。2人とも日常生活に支障がない程度のようで、

私は知りませんでした。

私自身は色覚検査で引っかかったことはありません。

ただ、この色覚の個性、つくことの出来ない職業があるのです。

例を挙げると、色を扱う仕事(印刷関係、運転手、パイロットなど)は難しいよ うです。

矯正用眼鏡もあるので、この目の障害も眼鏡で矯正されて

職業選択の幅が広がるといいと思います。

新小1の保護者の皆さんにやってほしいこと

入学前、1人で歩く前に信号の「赤と緑」がきちんと判別できているか、一緒に確認してくださいね

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