発達障害に薬を使う目的

発達障害と薬

風邪をひいたときなど、子どもに薬を飲ませる機会は今まで多くあったことでしょう。

ところが、児童精神科で処方される薬って、なぜだか飲むことに抵抗がありませんか?

おそらくその理由は、どんなことでも知らないことは怖いと感じるからです。

私は普段は外科医として病院に勤めています。児童精神科は専門外なので、詳しくは話しません。

私の子どもが服薬した

リスペリドン(一般名)とアリピプラゾール(一般名)について実際の副作用や効果を紹介します。

薬を使う目的は1つ

まず、どんな治療も同じですが目的を明確にしなくてはいけません。

自閉スペクトラム所においては、困りごとを抱えた本人が楽になること、が目的です。

具体的には、衝動性・多動性・不注意、によって日常生活がスムーズにいかないことが、

服薬によって抑えられ、「生きているのが楽しい」と思えること。

このゴールさえ忘れなければ大丈夫です。

そして、根治治療ではなく、服薬は症状の緩和です。早めに治療したからといって、早く効果が出るわけではありません。症状の緩和は、服薬した時と、その薬が抜けるまでの間に効果があります。

もちろん個人差があります。年齢にもよりますし、そのときの体のコンディションでも薬の効き方は変わってきます。

薬が効いて落ち着いた状態で、物事を考えることができて、自分で自身のことを振り返る余力が生まれれる、ここを目標としています。

リスペリドン(一般名)

長男が5~6歳の時に服用しました。体重は22キロでした。

当時の様子としては、激しい癇癪、暴力、暴言がありました。

0.25㎎からスタート

→ほとんど変化なし。3日試して増量。

0.5mg

→就寝前に服薬し、翌朝なかなか起きることができない。夕方になっても

「体に力が入らない」「きつい」と言います。

いつもどおりスイミングにも行きましたが、泳ぐことが難しいくらいふにゃふにゃでした。

隣で見ていても、明らかにフラフラしていました。薬が効きすぎている印象です。

0.25ー0.5mg

この間の量が当時の長男には適量であったのかもしれません。

この副作用に驚いた長男は、服薬を拒否してしまいました。それ以降服薬はしていません。

アリピプラゾール(一般名)

こちらは7歳の頃の次男が服薬していました。目的は同じく癇癪を抑えること。

体重25キロでした。

量は0.5㎎

結果は、

唾液と鼻水が止まらなくなる

なかなか大変でした。鼻と口はつながっているので、

鼻水の刺激で唾液が促されているのか、

唾液の刺激で鼻水が出ているのか、

両方の結果なのか。

とにかく服薬してからは24時間寝ている間も

顔面からの液体が止まりません。タオルを当ててもびっしょりぬれるお布団。

1週間がんばり、その後は癇癪のひどいときの頓服にしています。

しかし、「薬は即効性ではなく、少ない量をじわじわ効かせるタイプ」(児童精神科医談)なので、

効果があるのやら、ないのやら…と言った具合です。

我が家の場合は服薬は合わなかった

以上我が家の2人には、服薬が合わなくて使用していません。

どちらかといえば、生活環境を調整して、癇癪を起こさず

ご機嫌に過ごしてくれる方向で毎日生活しています。

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