発達障害と薬の管理~12個の方法~

発達障害と薬

こんにちは。今日は服薬アドヒアランスの話です。

児童精神科に通院するようになると、「薬を試してみましょう」となることが多いかと思います。

自閉スペクトラム症の人の場合、「薬を決められた時間に飲む」というのはとても難しいです。

我が家の長女の場合も、アプローチを変えると内服できるときもあれば、しばらくするとやっぱり忘れてしまう…というように、「飲めた・飲めない」のいたちごっこを続けてきました。

 今までは、全然興味もやる気もない本人と、我々親だけで試行錯誤してきましたが、今回初めて薬剤師さんに「困っている」と声を上げたところ、一気に解決に近づいてきたのです。

 

「興味がない」「面倒くさい」そんな人にどう服薬してもらうか?

長女いっちの話です。いっちは持病があり1日3回の服薬が必要です。

 「興味はないけれど、やらないといけない」それがいっちにとっての服薬です。薬を飲まないとたちまち悪化するわけではないのですが、長期的に見ると悪化します。そういった差し迫った必要のないことも、服薬をこなす難しさにつながっています。

薬の管理方法 11選

 

 ① 1回分ずつピルケースに入れる
 ② 1週間分ずつピルケースに入れる
 ③ 1日3回を朝夕の2回に変更してもらう
 ④ 7時、18時に携帯のタイマーを鳴らす
 ⑤ お薬カレンダーに入れる
 ⑥ 主治医に「薬飲んでね」と言ってもらう
 ⑦ 主治医に「薬を飲んでいるから調子がいいね」と言ってもらう
 ⑧ 家族もサプリメントを朝夕一緒に飲む
 ⑨ 同じ成分の薬剤を一通り試す→気に入る味があるかも?
 ⑩ 粉、錠剤、シロップ剤を試す
 ⑪ 薬を飲むと起こること、飲まないと起こる現実を伝える

 色々試しました。最近は親が水と一緒に、錠剤をシートから外して口元まで持っていく、という99%親任せな服薬スタイルで落ち着いていました。

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 ハッキリ言って、とても大変です。親が忙しくていっちの服薬を忘れてしまうこともたびたび起こります。

光明が差した薬剤師さんのアドバイス

いつまでもこのやり方では良くないなと思ってはいたものの、これ以上の解決策が思いつきませんでした。

 私たちは、かかりつけ薬局があるのですが、一度もそのような込み入った事情を説明したことがありませんでした。病院同様、薬局はいつも混んでいますし薬剤師さんは忙しそうです。

 先日、いつもの薬を受け取りに行ったところ、珍しく薬局が空いていたので相談してみました。

 はっは「実は飲み忘れが多いのです。本人にやる気がなくて」

 薬剤師さん「そうなんですか。年頃になるとお薬飲むの面倒くさいってなっちゃいますよね」

 はっは「今まで~~(上記の対策)をしてきたんですけど、やっぱりうまくいっていなくて。他にできることはありますか?」

 薬剤師さん「そうですね…十分やっていただいていますが、1包化するのはどうでしょう?いっちちゃん、たくさんお薬があるから面倒くさいのかも」

 はっは「それはいいですね。ですけど、お手間ですよね?」

 薬剤師さん「大丈夫ですよ! とりあえず1包化して2週間分やってみましょう!」

 というわけで、

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 ワンアクションで服薬ができるようになりました。1週間のお薬カレンダーに入れ、朝晩にスマホのアラームを鳴らします。

 10年以上錠剤をのみ続けている+面倒くさがり……その結果、いっちは錠剤を水なしで飲めるように進化しました。
 水を注ぐというアクションもなくなったので、

 (1)携帯タイマーを使い聴覚でお知らせして注意を引き付ける
 (2)お薬カレンダーまで歩き、ワンアクションで取り出す
 (3)飲み込む

 1包化+水なしで飲み込む、という服薬方法にしてから、3か月が経ちました。これまでの飲み忘れは2回。劇的に減りました。
 今のところ彼女にとってのアドヒアランス向上の最良の工夫は

 日付を入れた一包化

 です。

皆さんも薬剤師さんにお願いしてみるといいですね。

親も子も楽しく、楽に過ごせますように!

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