発達障害の告知③ 長女
いっちに
「私は障害者なの?」
と聞かれました。
長女いっちは診断時、小学2年生でした。
児童相談所での発達検査や児童精神科医の診察で、
自分が何をされているのか、
医師や周囲が自分のことをどのように話しているのか
を理解していました。
発達検査と医師の診察後に、
珍しくいっちがバチっと目を合わせて、はっはに話しかけてきました。
普段は目線が合わないことばかりなのでドキリとしました。
「ねぇ、お母さん。図書館で調べたんだけど、自閉症って突然叫んだりする人のことでしょう?いっちは違うと思う。
いっちは障害者なの?」
いっちは知らぬ間に図書館に行って
光とともに をすべて読んだのです。
いつの間に読んだのだろうと驚きました。
この問いかけがあったことで、頭が良く、自分で外部からの情報を調べることのできるいっちには、隠さず、嘘をつかずに説明するべきだと思いました。
一言でいうと
マイペースで気持ちの切り替えが難しく、だらだらしてしまうことの多い長女いっち。
「いっちは他の人より心が大きいみたい。だから、動かすのが大変。だけど、一旦、動かし始めると、みんなより集中できる人。
ただ、今学校でみんなと同じことを同じようにできないときがあるでしょう。
それだといっちが困って悲しい思いをするかもしれないから、
それはできるように変えていこう。そこだけだよ。
先生は本人や周りが困っていたら自閉症、困ってなかったら自閉症とは言わないって話していたよ。
白黒ハッキリ分かれているわけではなくて、結局のところ個性だよ。
それに、突き詰めて言えば、本に書いてある診断基準は、世の中の全員が当てはまることだと思う。
お父さんもお母さんも、これは当てはまるなぁというところばかりだよ。
だから手帳を持っているかどうかというのは気にしなくてもいいし、
家族以外には言わないからお友達からも分からないよ」
と伝えました。
説明の間、黙って目を合わせて聞いてくれていたいっちは、「ふーん」と腑に落ちない様子でした。
相手が話し終わるまで目を合わせてくれるくらい、とても興味を持っているこの話題を、どう説明したらポジティブにとらえてくれるのだろうと、数日間あれこれ考えました。
そうして考えた結果、言葉を足しながら、児童精神の医師から紹介された子ども向けの本「あたし研究」(小道もこ)
という本を一緒に見て、
という本を一緒に見て、
結果的に本からの情報をインプットする能力の高いいっちには、本を見せて説明する、というのが一番理解しやすく、受け入れやすいものでした。
この本は自閉症スペクトラムである著者自身の視点から見た世界がイラストで描かれていて、低学年の子にも理解しやすかったです。
また、親から見ても、こういう世界で生きているのかと新たな発見が多かった一冊でした。
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