前回お伝えしたように、睡眠中に尿が出る夜尿症。
前回の記事はこちら
覚醒しにくい、量が多い、貯めておく能力が弱いなどの可能性があり、さらに幼さだけでなく、病気が絡むこともあります。
夜尿症?他の病気?
尿が増える糖尿病
濃縮することが出来ず多尿になる腎臓疾患
膀胱の機能
これらを尿検査やエコーで確認します。問題があった場合はその治療を行います。
特に問題が認められなかった場合、夜尿症の治療が始まります。
夜尿症の治療
まずは生活を見直すことから始めます。
学校から帰宅後~朝一番のトイレの時間までの飲水と排泄の記録を付けます。
①昼間の尿失禁と夜尿の回数を7日間記録。
②48時間の排尿時間と尿量(夜間はオムツ)を記録
③夕食後から寝るまでに飲んだもの、量、回数、を記録
記録をつけると、子どもの排泄パターンが見えてきます。
また、同時に排便記録(7日間)もつけます。
夜尿症の子どもは排便がスムーズでないことが多くあります。
尿は採尿用の計量カップで測ります。便の記録は硬い、柔らかいなどを記録します。
ちなみに、すぐに思いつくであろう「夜中に無理やり起こしてトイレに行かせる」のはNGです。
寝ている間、「尿量が減るように調節している状態」をリセットしてしまうため、
むしろ夜の尿量が増えやすくなり、夜尿症の悪化する原因になることがあります。
記録をつけてみて、気が付いた我が子の問題
長男にっちは、夜間の尿量が500-600mでした。多尿であることが判明しました。
(*本来は寝ている状態だと尿は作られにくいため、小児200ml以上は多尿)
他に問題はなさそうです。
そこで、「夕方から夜間にかけての水分摂取減らす」ことを目標にしました。なーんだ、簡単だねと思うでしょう。ところが、我が子には自閉症特有の問題がありました。
それは、
昼間は、『学校では緊張状態で、水分摂取ができない』んです!
「学校生活自体が緊張状態」「学校の古いトイレが怖い」という理由から、
日中の水は最低限→下校してからガブ飲みという生活でした。
なので、飲む量を調節したければ、「学校でリラックスして過ごせる」「学校のトイレに行ける」ようになる必要がありました。
そして結論ですが、うちの場合は、全くうまくいきませんでした。
週末、特に翌日も学校のない土曜日には、にっちはリラックスしています。昼にしっかり飲水ができます。夕食後18時以降の水分制限に関しても、
「6時過ぎたからもう飲まないね~」と本人が調整できる日がありました。
そうすると、朝までの尿はほんの少量です。
ですが、それ以外の日の飲水量の調整は出来ませんでした。
長男にっちの夜尿の原因は「寝る前の飲みすぎ」で、
効果のある治療は「寝る前の飲水制限」であることは確かなようです。
夜尿症改善にやったことについてはこちら
コメント