○○しないではNG～伝わる声かけルール～

「○○やめて」「○○しないで」はNG

本人は「やめてどうしたらいいの？」と思っているので、やってほしい行動を具体的に伝えてみましょう。

・次にして欲しい行動を言葉やジェスチャーで伝えよう

・不適切な行動（やめて欲しい行動）のことは触れない

詳しく見てみましょう。

例えば、公園で砂遊びをしている時に楽しくなって砂をお友達にかけ続けた。お友達は「やめて」と言っている。親も「やめて」と言っている。聞いてくれないで笑いながら砂をかけ続ける。

本人の視点から見てみましょう。

砂をかけると反応があって楽しい。一緒に遊んでいる気持ちになるから楽しい。

でもお友達もお母さんも「やめて」と言っている。「やめて」と言われても、じゃあ何をしたらいいの？

解決策は「やってほしい次の行動を言葉やジェスチャーで伝える」ことです。

今、言われた言葉に意識が向くので「砂はここに置こうね」とか「砂で山を作ろうか」などと次にして欲しい望ましい行動を提案すると、そちらに気持ちが向き、やめて欲しい「砂をお友達にかける」行動から自然と離れることができます。

相手にして欲しい、そんな気持ちから不適切な行動を行い、大人や周りの人の注意を引こうとすることがあります。その時に、「砂をかけないよ」「やめて」などとアクションがあると

「砂をかける」＝「構ってもらえる」そう学習してしまいます。

望ましい行動ではない時は、目を合わせずに落ち着いて次の望ましい行動を伝えましょう。

根気がいる作業です。いつか子どもに届きます。それまでの辛抱です。