発達障害と夜尿症

夜尿

夜尿症と発達障害は関連がある?

夜尿症=おねしょ

実は一般の方が思うより悩む人が多く、

週1回以上お漏らしをしてしまう子は

小学校高学年でも10%くらい

中学生でも5%くらい居ます。

ただ、一般的に、表に出さないため、

症状持ちの子本人も、親も

「こんな年齢で漏らすの、うちだけかも」と

焦りやすい病気です。

発達障害の子どもには

夜尿症を抱えた子どもが多いという海外の研究結果があります。

我が家の場合ですと、3人中1人、長男が夜尿症です。

夜尿症の実際の姿

・20-21時 トイレに行って就寝
・23~0時頃 びっしょり(1回目)
・1~2時ごろ 濡れていないところを求めて隣の布団でびっしょり(2回目)
・その後 まれに3回目 さらに濡れていない布団に移動してびっしょり

何歳になったら夜尿外来に行く?

基本は小学校に入学してからです。

昼、夜問わずトイレに行くことがうまくいかないようだったら

受診しましょう。

受信先は泌尿器科です。子供向けの夜尿外来を設けている病院があります。

多くの場合は大学病院などの大きな病院なので、紹介状が要ります。

かかりつけの小児科でお願い→紹介状を持って夜尿外来を予約という流れです。

夜尿症の診断

泌尿器科医が診ているポイント

①日中のトイレを自分で行けているか

=おしっこの感覚は分かるか?ある程度貯めておけるか?

②日中の水分過剰摂取がないか

=寝る前の飲み過ぎはないか?

もし①②の問題が見当たらなそうであれば

腎臓や膀胱の機能的な問題を第一に疑います。

多くの子どもは、尿を作る機能には問題がない場合が

多いです。

STEP 1 検査

腎臓の濃縮能力、排尿後の膀胱の残尿、尿pHを

検査しましたが、問題は認められませんでした。

STEP 2 現状を調べる

期間は2ヶ月。

飲んだ量(in)とおしっこの量(out)

を記録します。

おしっこの量とは

夜間オムツと一回目の尿量(尿カップで自分で測る)の合計

のことです。

STEP 3 分析する

長男の場合、夜間の尿量が500ml程度出ていることが分かりました。

ペットボトル1本分です。


日本泌尿器科学会によると、

「体重(kg)× 睡眠時間(時間)×0.9 」(mL)を目安とし

6~9歳では200ml以上、

10歳以上であれば250ml以上であれば、

夜間多尿型の夜尿症が疑われます。

要するに、「夜作られるおしっこが多いので出しちゃう」型の

夜尿症であることが分かりました。

長くなったので次回に続きます。

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