発達障害の最難関?「かんしゃく」の対応。外科医の父親が見つけた「一番よく効く方法」は…
皆さん毎日お疲れ様です。外科医ちっちです。
発達障害はいろいろなタイプがあり、本当に千差万別ではありますが、その中でも家族を悩ませている困りごとのベスト1位は、癇癪(かんしゃく)ではないでしょうか。
今回のテーマはかんしゃくって何?親はどうしたらいいの?です。
かんしゃくの対応、基本の3ポイント①かんしゃくって結局なんなの?
かんしゃくとは
怒りや不安を感じた時、思い通りにならないモヤモヤした気持ちを、言葉にすることができず、
・大きな声で泣く
・叫ぶ
・自分や他人を叩く
・暴れる
といった行動で表すことです。
では実際に癇癪を起してしまった場合、どういった対応が良いのでしょうか。
②かんしゃくの対応3
ポイント①周囲の人に危険が及ばないか確認する
物を投げて当たってしまうと怪我をさせてしまう可能性あり。
→周囲に怪我するようなものがないか確認
例えば、はさみやコップは投げると凶器に。
ポイント②とにかく、待つ。
かんしゃくを起しているときは、本人には周囲の言葉や景色は全く入っていません。ケガする危険が無ければ、周囲に人がいようと、大声で泣こうと気にしない。あえていうならば、抱きしめるくらいでしょうか。
ポイント③気持ちを聞く。
体力がある子でも、30分もあれば暴れることに力を使いパワーダウンしてきます。疲れて落ち着いたら、ようやく話ができる状態です。
「あなたはどうしたかったの?」
そして、どうしたらよかったかを本人に考えさせる
「○○が嫌だったんだね。じゃあ、どうしたらよかったと思う?」
これ、思うのですが大人が思う正解の行動を言ってしまってはだめなのです。どんなに落ち着いている時に話をしても、「本人の納得」がないと次もまた同じことになります。もちろん、一度や二度の対話では改善しないので、5年後10年後に振り返った時に、改善していればいいくらいの気持ちでいることも親のメンタルのためには必要です。
親がイラついたらを思い出そうの原則
それは「怒らない」ことと、「落ち着くまで待つ」ことです。まぁ我が家もそうですが、無理な時が多いです。
困った、癇癪を起こした、手のかかることをした発達障害の子どもに怒っても、
1、パニックを起こしているので、こちらの言っていることが頭に入らない
2、大きな声や、特に男性の声が聞き取れない子どもが多く、怒られた恐怖のみが記憶に残る
3、怒られたことでさらにパニックがひどくなり、また同じことをする・もっとひどいことをしてしまうことも多い
のです。
伝える際のキーワードは『CCQ』――これらを守らないといけません。
C calm 落ち着いて
C close 近くで
Q quiet 静かに
「タイムイン」とを使い分ける
併せて、
伝えるためにはパニックをしずめ、落ち着かせることが大切です。
さらに、「パニックになれば親は言うことを聞く」と認識させないよう、
タイムイン、無理ならばタイムアウトを試します。
タイムイン=親が近づき、「本人の言い分」をしっかり聞くこと
タイムアウト=どうしても落ち着かない場合、
本人が落ち着くまで刺激の少ない部屋に連れていき、
落ち着いて話せるようになるまで、なるべく相手にしないこと
注意:お仕置きの目的ではないので、狭いところや暗いところに閉じ込めるのではなく、親の目が届き、本人が嫌ではないところにすること
最後に我が家で1番よく効いたかんしゃくの対応を紹介します。
それは…
☆恥ずかしさを捨てて一緒にパニックになってみる☆
子どもがかんしゃくを起こし、訳が分からない状態になったら、子どもよりももっと激しく、焦って怒って暴れてみると、子は恥ずかしくなるのか、びっくりするのか、静かになってくれます。人の視線が気にならない方にオススメです。
次回は「落ち着いているときにこそやるべき、かんしゃくへの対策」です。
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